主な医薬品とその作用【問026~030】

    登録販売者の試験問題について、北海道,青森,岩手,秋田,山形,宮城,福島は出題内容が共通です。

    【問026】

    鎮暈薬(乗物酔い防止薬)の代表的な配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものはどれか。

    1. スコポラミン臭化水素酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用のほか、内耳 への血流を改善する作用を示す。
    2. メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが遅く持続時間が短い。
    3. ジフェニドール塩酸塩は、脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させる ほか、乗物酔いに伴う頭痛を和らげる作用も期待される。
    4. プロメタジンを含む成分には、外国において乳児突然死症候群や乳児睡眠時無呼吸発作のような 致命的な呼吸抑制を生じたとの報告があるため、15歳未満の小児では使用を避ける必要がある。

    ※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用

    正解は4番です

    【問027】

    咳や痰、鎮咳去痰薬の働きに関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

    1. 気道に吸い込まれた埃や塵などの異物が、気道粘膜の線毛運動によって排出されないときなど、 それらを排除しようとして反射的に咳が出る。
    2. 咳はむやみに抑え込むべきではないが、長く続く咳は体力の消耗や睡眠不足をまねくなどの悪影響もある。
    3. 鎮咳去痰薬は、咳を鎮める、痰の切れを良くする、また、喘息症状を和らげることを目的とする医薬品の総称である。
    4. 気道粘膜から分泌される粘液に、気道に入り込んだ異物や粘膜上皮細胞の残骸などが混じって痰となる。
    No a b c d
    1
    2
    3
    4
    5

    ※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用

    正解は1番です

    【問028】

    次の記述は、鎮咳去痰薬として用いる漢方処方製剤に関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

    1. 五虎湯及び麻杏甘石湯は、いずれも胃腸の弱い人、発汗傾向の著しい人に適すとされる。
    2. 麦門冬湯は、水様痰の多い人には不向きとされる。
    3. 半夏厚朴湯は、構成生薬としてカンゾウを含む鎮咳去痰薬である。
    4. 柴朴湯には副作用として、頻尿、排尿痛、血尿、残尿感等の膀胱炎様症状が現れることがある。
    1. 1.(a,b)
    2. 2.(a,c)
    3. 3.(b,d)
    4. 4.(c,d)

    ※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用

    正解は3番です

    【問029】

    口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

    1. 噴射式の液剤では、息を吸いながら噴射すると気管支や肺に入ってしまうおそれがあるため、軽く 息を吐いたり、声を出しながら噴射することが望ましい。
    2. 含嗽薬は、水で用時希釈又は溶解して使用するものが多いが、調製した濃度が濃すぎても薄すぎても 効果が十分得られない。
    3. 口腔咽喉薬には、鎮咳成分や気管支拡張成分、去痰成分は配合されていない。
    4. 含嗽薬の使用後、すぐに食事を摂ると、殺菌消毒効果が増強される。
    No a b c d
    1
    2
    3 誤/td>
    4
    5

    ※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用

    正解は2番です

    【問030】

    次の記述は、口腔咽喉薬やうがい薬(含嗽薬)に用いられるヨウ素系殺菌消毒成分に 関するものである。正しいものの組み合わせはどれか。

    1. 口腔粘膜の荒れ、しみる、灼熱感、悪心(吐きけ)、不快感の副作用が現れることがある。
    2. レモン汁やお茶などに含まれるビタミンCと反応すると殺菌作用が増強される。
    3. 口腔内に使用されても甲状腺におけるホルモン産生に影響を及ぼす可能性はない。
    4. ポビドンヨードが配合された含嗽薬では、その使用によって銀を含有する歯科材料(義歯等)が変色することがある。
    1. 1.(a,b)
    2. 2.(a,d)
    3. 3.(b,c)
    4. 4.(c,d)

    ※登録販売者 平成28年出題地域試験問題より引用

    正解は2番です

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